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車が暴走したらどうすればいいの?【Twitterまとめ】

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こんにちは、元 ディーラー勤務・現 在宅自営業のメァ(@mea_magika_blog)です。

 

先日起きてしまった、池袋の暴走事故。

 

これをきっかけにTwitterに投稿したものが、とんでもなくバズってしまいました。

 

あまりにも膨大な通知が来ており、補足などをしていくにもTwitterでは間に合わなくなってきたため、この記事にてまとめ・補足をさせていただきます。

 

バズったツイートの補足・説明

 

まず、前提としての話をします。

 

今回の暴走事故がきっかけでツイートしましたが、『今回の事故でどうすればよかったか』を書いているわけではありません。

 

 

 『老人の場合』でもなければ、『プリウスの場合』でもありません。

 

『アクセルとブレーキを踏み間違えた場合』でもありません。

 

 

100%壊れないものはありませんし、100%ミスをしない人間はいません。

 

万が一の故障や、何かが挟まってペダルが踏めない・戻らない場合のお話です。

  

特定の運転者・特定の車をイメージして書いたものではない、ということを予めご了承ください。

 

 

 アクセルが戻らなくなった!と感じたら

まずアクセルペダルから足を離すのは当たり前ですが、踏み間違い事故の話をしているわけではありませんので、『離しているのに加速する』という状態だと思ってください。

 

 

 元ディーラー勤務からのお願いです。
もしも『アクセルが戻らなくなった』と感じる事があれば、まずブレーキを踏んでください。簡単に言うとブレーキはアクセルよりも強く作られてます。 

頑丈とか、物理的な強さではなく、『制動力の方が強くなるように作られている』と言う意味です。

 

アクセルとブレーキが同時に入力された(踏まれた)場合、エンジンのコンピュータで アクセル側の入力が制御されます。

 

そのため、すぐには停止しなくとも、減速することは可能です。

 

 

また、シフトを『N(ニュートラル)』にすることも効果的です。

 

ニュートラルにすることにより、エンジンの動力が駆動系に伝わらなくなるので、加速はしなくなります。

 

 

また、ゴム製などの社外マットなどを敷いたり、物を足元に置いていたりすると危険です。
過去にもマットがアクセルペダルに引っかかってペダル戻らず…という事故がありました。

これは、記憶に残っている人も多いのではないでしょうか?

 

社外のマットを重ねて敷いていると、ペダルとマットとの隙間が物理的に狭くなります。

 

足が引っかかってめくれたマットが、ペダルの上に被さって、アクセルが戻らなくなることがあるのです。

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再現写真

 

ちなみに、私自身は『アクセルが戻らない』という経験はありません。

 

しかし、古い車で実際に『アクセルが戻らない』という事態が起こったお客様は何件かありました。

 

キャブ車で、キャブレターの不具合でスロットル開放状態で固着し、エンジンすら停止しないということもありました。

 

15年ほど前の車(今でも走ってる車です)で、スロットルバルブが固着して回転数が下がらない、とうこともありました。

 

どちらも、メンテナンス不良です。

 

 

ブレーキが効かなくなった!と感じたら

『ブレーキが効かない』というのは、踏み間違いと関係なしに、誰にでも起こりうる事態です。

 

 

そして、『ブレーキが効かない』と感じたら、サイドブレーキをかけてください。機構が違うのでそっちは効くはずです。

サイドブレーキは、ワイヤ式の車が多いです。

 

電子制御でも、フットブレーキとは別回路の油圧でワイヤなどを動かします。

 

ブレーキパッド(シュー)を物理的に動かすので、フットブレーキが効かなくても制動力が働きます。

 

レバー式でもペダル式でも、ゆっくりとかけることが重要です。

 

高速(100km/h以上など)でいきなりガっと一気にかけると、ドリフトのように後輪が滑ります。

 

 

サイドブレーキは『駐車時の補助』として作られているため、走行中にサイドブレーキをかけても、完全に止まることはないです。

 

しかし、多少減速させることは可能です。

 

 

若い頃に、興味本位で実際に60km/hくらいでDレンジ・アクセルONのままサイドブレーキをかけたことがありますが、完全に停止するまでには至りませんでした。

 

徐々に減速していき、最終的に徐行レベルの速度になったので、N(ニュートラル)であれば停止出来るでしょう。

 

 

足元に置いていたペットボトルがブレーキペダルの下に入り込み、ブレーキペダルが踏み込めず…という事故もありました。

 

自分が置いていなくても、例えば子供や同乗者が落としたものが足元に転がってくることは、有り得なくはありません。

 

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再現写真

 

ブレーキもサイドブレーキも効かないなら?

アクセルも離してる、N(ニュートラル)にもした。

 

でもブレーキもサイドブレーキも効かない…止まれない!となったら。

 

 

ブレーキもサイドブレーキもダメだ!と感じたら、もうPレンジ(パーキング)にしてしまいましょう。

最悪車は壊れますが、人の命を奪って自分も社会的に死ぬよりはマシでしょう。

 

高速の場合は、P(パーキング)にしたところで意味はありませんが、アクセルを離してN(ニュートラル)にして、速度が落ちているときであれば止められる可能性があります。

 

最悪、車が壊れます。でも、他人の命を奪うよりはマシだと思います。

 

車はまた買えます。命は買えません。

 

 

 

ブレーキの熱によりブレーキが効かなくなることを、『フェード現象』といいます。

 

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フェード現象(フェードげんしょう)とは、自動車やオートバイでの走行中に摩擦ブレーキを連続使用した結果、ブレーキの効き(制動力)が低下すること。

 

下り坂などでブレーキを連続使用すると摩擦材の素材であるゴムや樹脂などが設定された耐熱温度を越えて分解・ガス化し、これがブレーキローターとの間に入り込むとガス膜が潤滑剤のような働きを起こして摩擦係数が低下する。

フェード現象 - Wikipedia

 

踏み間違いや勘違いだけが、暴走の原因ではありません。

 

誰の身に起こってもおかしくないのです。

 

何をしてもだめな時は?

いまや電気式のパーキングブレーキが出てきていますが、そうなるとおそらく走っている最中のパーキングブレーキは動作しないのではないかなと思います。

 

 

私の父(50代)は、数年前に緊急ブレーキなどが搭載されている車に乗り換えました。

 

サイドブレーキまで全部電子制御なので、走行中にパーキングなどへの操作をしても信号がハネられてしまうと考えられます。

 

 

前述のような原因でブレーキペダルが踏み込めなくなった!というときには、緊急ブレーキが作動しなかったら、為す術がなくなるわけです。

 

 

その場合はもう、物理的に止めるしかありません。

 

アクセルを離してN(ニュートラル)にして、減速し始めたところでガードレールや壁などに車体をぶつけて止まるしかないです。

 

エアバックがありますから、減速さえしていれば命はたすかるでしょう。

 

なによりも、『何の罪もない他人の命を奪う』ということは避けられるのではないでしょうか。

 

エンジンは切っちゃ駄目!

 

『エンジン切っちゃダメですか?』という問いがありますが、走行中は絶対にエンジンを切らないでください!!

①ハンドルロックがかかって操作不能になる
②ブレーキの倍力装置が働かなくなり、ブレーキが効きづらくなる
③ブレーキが効かなくなった場合、エンジンブレーキも効かなくなる

 

ブレーキが効かなくなった場合→ブレーキが効かなくなって止まれない場合、の事です。
AT車でも少なからずエンジンブレーキがあるのですが、エンジンを切ってしまうとそれすらなくなってしまうよ、という事です。

 

N(ニュートラル)にしているとエンジンブレーキは関係ありませんが、エンジンを切ればフットブレーキは効きづらくなりますし、ハンドルも重くなります。

 

完全にキーOFF(ドアロックが車外からできる状態)にしてしまうと、ハンドルロックがかかって操作不能に陥ることもあります。

 

そのため、エンジンを切るのは絶対にやめてください。

 

※車によっては、エンジンを切ってもブレーキはしばらく効くとか、ハンドルロックされないとかありますが、完全電子制御の車ではない車だって走っています。

 

 

私が乗っている車は、10年前に新車で買った軽自動車です。今でもあちこちでみかけます。

 

もっと前に製造された車だって走っています。世の中の車は、最新のものだけではありません。

 

 

車は『動く凶器』。過信は厳禁!

 

 

私も今回の事故は踏み間違えか足が不自由なことによる操作不能だと思っています。
しかし、老人だけが起こす事故ではないしプリウスだけが起こす事故でもないということを言いたかったのです。
車の不具合がなくても、ちょっとしたことで有り得るんです。

 

一連のツイートは、今回の事故がきっかけで書きましたが、今回の事故のことだけを言ってるわけではありません。(2回目)

事故の原因が何にせよ、アクセルが戻らないとか、ブレーキが効かないとかは、条件が合えば誰にでも起こりうる事態なんです。(2回目)

 

 確かに、プリウスの暴走事故は多いですし、高齢者による暴走事故も多いです。

 

しかし、プリウスだけが起こすものではありません。

 

高齢者だけが起こすものでもありません。

 

 

 ここであえて『事故』と記載しないのは、『事故になるかどうかは運転者次第』だからです。

 

 

操作ミスをした本人は大抵『自分がミスをするわけがない!』などと宣うものです。

私は『元』ディーラー勤務ですので他人任せになりますが、止まった後でディーラーにでも文句言えば良いんですよ。

そしたら隅々まできっちり調べてくれますから。

 

 

高齢者かそうでないかに関わらず、ミスを認められない人はいますし、信じられない、事実を認められない人だっています。

 

そして、本当に車の不具合で起こる可能性だって、残念ながら現在の技術でも『100%ありえない』というわけではありません。

 

しかし、原因がなんにせよ、何の罪もない他人を巻き込んで良い理由にはなりません。

 

 

 とりあえずN(ニュートラル)!!ブレーキ!!

 

 

 そもそも、パニックになるような事態にならないのが一番です。

 

定期点検(法定12ヶ月点検や車検)は必ず、認証工場や指定工場で受けましょう。

 

 

 そして、車に乗る前には日常点検が必須です。

www.jaf.or.jp

自身の体調などにも注意をしてください。

 

 

 

 

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