こんにちは、メァ(@mea_magika_blog)です!
先日、日産の前会長のゴーン被告が、10億円という超高額の保釈金を納付し、保釈されたことが報道されました。
実は、私が以前勤めてたディーラーが日産系列会社でして…
なんとなく意識して、様々な報道を確認しておりました。
しかし、10億円って…物凄いですよね。
資産がマイナスな私には到底想像もできませんw
でも、この10億円。一体どこへ行くのだろう…?
といわけで今回は、意外と知らない?様々なお金の行き先をお話します!
交通違反の反則金
まずは、一番身近な『交通違反金』について。
実は、交通関連の罰金には2つの種類があります。
- 刑事上の責任(罰金)
- 行政上の責任(違反金)
『刑事上の責任』が関わってくるのは、点数制度での「6点以上」の重い交通違反です。
交通違反の罰金というのは、重い交通違反に対して課せられる『刑事罰の中の罰金刑』となり、犯罪行為をして逮捕されたりする場合と同一となります。
そのため、この項ではなく『刑事罰』の項でお話します。
『行政上の責任』が関わってくるのは、点数制度での「6点未満」の軽微な交通違反です。
一般的に 『交通違反金』とされるのは、この行政上の責任に伴う『反則金』のことを指します。
交通違反者から納付された『反則金』は、まず国の特別会計というところに入ります。
その後、各都道府県・市区町村へ『交通安全対策特別交付金』として分配されます。
分配後の反則金の使い道は指定されており、その名の通り『交通安全対策』に使われています。
信号機や道路標識、ガードレールやカーブミラーなどの設置・修繕に使用されるわけですね。
刑事罰の罰金刑
次に、犯罪行為や重大な交通違反を犯した場合の『刑事罰の罰金刑』についてです。
罰金刑により納付された『罰金』は、国の一般会計というところに入ります。
交通違反の反則金は、使い道が指定される『特別会計』に入りますが、罰金が入る『一般会計』は使い道が指定されていません。
社会福祉や少子化対策に使うもよし、災害復興に使うもよし。
政治家や公務員の給与に使われる可能性もあるわけですね…。
話題の保釈金
続いて、話題の『保釈金』についてです。
テレビなどで報道される、芸能人や有名人の保釈金は、軒並み高額となっていますよね。
実はこの保釈金の金額は、被告人の経済状況などによって変わるんです。
被告人が一般的な会社員だった場合、保釈金は150~300万円ほどが平均のようです。
芸能人や有名人の場合は、その資産なども高額になるため、保釈金も高額になるわけですね。
そしてこの『保釈金』の行き先ですが…原則『被告人に返還』されます。
保釈金は、保釈されている間に裁判所に預けるお金です。
つまり、人質ならぬ金質ですね。
保釈後もきちんとした生活をして、裁判所にもきちんと出頭し…要は所在を明らかにして逃亡しなければ、返還されるわけです。
逆に、保釈後に逃亡したり、出頭しなかったり、禁止事項(事件によって違います)を破ったりすると、保釈金の一部または全額が没収されます。
没収された保釈金は、刑事罰の罰金刑と同じく国の一般会計に入ります。
宝くじの収益金
続いて、『宝くじの収益金』についてです。
まず、宝くじの販売元ですが、宝くじを発売できるのは『当せん金付証票法』に定められた都道府県と地方自治体です。 国ではありません。
そして、販売により得た『収益金』は、当選金として支払われる以外だと、約40%が販売元の都道府県や地方自治体に入り、公共事業などに使われます。
その他の約12%は、ほぼ必要経費。残り約1%は、『社会貢献広報費』ですね。
社会貢献広報費というといまいちピンと来ないかもしれませんが…
例えば、レンタルのベビーカーや献血カー、自治会館などの公共物で、宝くじのマークを見かけたことはありませんか?
宝くじの収益金を使って設置されたものに、宝くじのマークをつけることにより、宣伝としての役割も担うのが『社会貢献広報』です。
ちなみに公共事業での使い道は、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育及び社会福祉施設の建設改修などです。
神社やお寺のお賽銭
最後に、神社やお寺などの『お賽銭』についてです。
お賽銭は、御札やお守り、ご祈祷の収益とともに、様々な用途に使われます。
まずは、建物などの修繕などの維持費用です。
境内や鳥居、賽銭箱なども含めて、経年劣化により修繕などが必要になります。
次に、奉納品の購入やお守り・御札などの制作費、広告宣伝費などです。
これらは必要経費となります。
また、巫女さんの給与や住職・神主さんの生活費にもなります。
規模の小さいお寺・神社の場合は、宗教法人ではなく自治体が管理していることも多いです。
そのため、自治会費などに使われることもあるようです。
今回のまとめ
今回は、意外と知られていない様々なお金の使い道についてお話しました。
- 交通違反金は交通安全対策に使われる
- 刑罰での罰金は国に入り、使い道は自由
- 保釈金は、原則被告人に返還される
- 宝くじは、公共事業や社会貢献広告に使われる
- お賽銭は、建物の維持費用や巫女さんたちの給与になる
以上が今回のまとめです。
保釈金って返還されるんですねぇ…。
てことは、あの10億円も返還されるのですね。
どちらにせよ、一旦納付できる経済力がすごいです。
mea.
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保釈金に関する2つの誤解と保釈されるまでの手順|刑事事件弁護士ナビ