こんにちは、メァ(@mea_magika_blog)です!
平成31年1月4日より、新たに『スマホ×確定申告』というものが開始されました。
文字通り、『スマホやタブレットで確定申告出来るよ!』というものです。
今回は、スマホで確定申告をするにあたっての注意点や、画像付きのやり方を徹底解説します!
スマホ×確定申告とは
『スマホ×確定申告』とは、スマートフォン・タブレットに最適化したデザインの画面を利用して、所得税の確定申告書が作成できるものです。
アプリなどが出来たわけではなく、あくまでも『インターネットのブラウザ上で』やりやすくなっただけのものです。
それだけとはいえ、かなり見やすさや使いやすさは向上しました。
これでパソコンに向かってなくても確定申告書が作れるようになる!!と待ち望んでいたのですが……
蓋を開けてみれば、我が家では全く使い物にならないものでした。
使える人が限られる!
これは、ネット速度や端末などの、環境上の問題ではありません。
『スマホ×確定申告』で確定申告書を作成出来るのは、以下に該当する人のみです。
- 平成30年(H30.1.1~12.31)分以降の確定申告をする人
- 収入が『給与所得のみ』の人
- 源泉徴収票が1枚のみの人
- 勤務先で年末調整が済んでいる人
- 医療費控除、セルフメディケーション税制、寄附金控除の適用を受ける人
- その他の控除の追加・変更がない人
つまりですね…
在宅ワーク(事業収入)の人はできません!
給与所得のみでも、かけもちしてたらダメです!
確定申告で生命保険料控除を受ける人はダメです!
確定申告で住宅ローン控除を受ける人もダメです!
それらがなくても、あとから配偶者控除を追加したい人はダメです!
…なわけです。
『1つの会社で働く会社員で、生命保険料控除も住宅ローン控除も年末調整で全部やってあって、奥さんは専業主婦で、医療費控除かセルフメディケーション税制かふるさと納税の控除を受ける人』しか使えません。
在宅ワークの妻を持つ夫が、配偶者控除を受けるために確定申告をする場合は、スマホではなくパソコンからアクセスする必要がありますので、ご注意ください。
スマホで確定申告をしてみよう!
上の条件に当てはまる方は、ここから具体的な操作方法をご説明します。
始め方と事前準備
まずは、国税庁のHPへ行きましょう。
こちらからどうぞ
ピンク色の『確定申告書作成コーナー』というところをタップしてください。
すると、新しく変わったスマホ用のレイアウトで表示されます。
『作成開始』で次へ進みます。
すると、このような選択肢の画面が出てきます。
以下の画像の通りに選択していきます。
この画像の通りに選択出来る人しか、スマホやタブレットからは確定申告書を作ることが出来ません。
次に、申告者の生年月日を入力します。
夫の確定申告なら、夫の生年月日です。
利用規約を参照し『同意して次へ』
給与所得の入力
次は、所得についての入力です。
源泉徴収票を用意してください。
源泉徴収票を見ながら、該当する金額を打ち込んでいきます。
ちなみに、画面の右下にある『見本』というところをタップすると、源泉徴収票の見本が見られます。
黄色い部分が、入力に必要な箇所です。
会社名まで打ち込んだら『次へ』で進みます。
医療費控除の入力
続いて、医療費控除や寄付金控除の入力です。
まずは医療費控除の入力です。
今回はセルフメディケーション税制の場合で紹介します。
『セルフメディケーション税制を適用』をタップします。
医療費控除の人は『医療費控除』です。
『取り組みの内容』とは、セルフメディケーション税制の適用を受けるために必要な条件の一つで、健康診断などをしているかどうかなどを選択します。
健康診断の場合は、その健康診断を行った病院名を『証明書発行者』の欄に記載します。
入力したら『次へ』で進みます。
次に、購入した医薬品の入力をしていきます。
『+』をタップすると入力画面になります。
購入した薬局などの店名、医薬品名、金額を入力します。
医薬品名は、一部入力するとプルダウンから選択出来るようになります。
該当するものをタップしたら、キーボードから『確定』を押して決定してください。
タップしただけだと選択したものが反映されないので注意してください。
入力が終わったら、『入力内容の確認』で次へ進みます。
入力した内容が一覧で表示されるので、間違いがないか確認して『次へ』
すると、セルフメディケーション税制での控除額が表示されます。
我が家は今年の医薬品購入額が少なかったので、0円でした。
『閉じる』を押して、控除の選択画面へ戻ります。
ふるさと納税などの入力
次は『寄付金控除』の入力です。
『寄付金控除』などのところが、ふるさと納税の人が利用する箇所です。
ふるさと納税をした時に発行された証明書を見ながら入力して下さい。
入力が終わったら『入力内容の確認』で次へ進みます。
入力した内容が表示されますので、確認して『次へ』で進みます。
入力した内容での控除額が表示されます。
『閉じる』を押して元の画面に戻ります。
医療費控除(セルフメディケーション税制)の控除額と、寄付金控除(ふるさと納税)の控除額が表示されていると思います。
確認して『次へ』で進みます。
計算結果の確認
ここで、各控除が反映されたあとの『還付される金額』が出ます。
還付がない人は0円と表示されます。
還付がある人は、還付金の受け取り方法を選択します。
受け取り方法としては、3通りあります。
- ゆうちょ銀行以外の銀行等への振込み
- ゆうちょ銀行への振込み
- ゆうちょ銀行の各店舗または郵便局窓口での受取り
次に、別居の控除対象配偶者・扶養親族の有無を選択します。
ちなみに、単身赴任などで別居している妻や子供がいても、住民票を移動していなければ同居扱いになりますので、注意して下さい。
入力が終わったら『次へ』で進みます。
16歳未満の扶養親族の入力
次は、扶養する子供の氏名などの入力です。
複数人子供がいる場合は、もう1人追加入力する の『+』をタップすると、入力欄が増えます。
本人情報の入力
最後に、申告者本人の情報を入力していきます。
『提出先税務署』は、住所を入力すると自動的に選択されます。
入力が終わったら、『次へ』で進みます。
マイナンバーの入力
過去の記事でも記述しましたが、今はマイナンバーの入力が必須です。
マイナンバーは、マイナンバーカードや通知カード、マイナンバー記載の住民票で確認出来ます。
また、提出の際にはコピーの提出が必要となります。
確定申告書を印刷する
完成した確定申告書を印刷します。
Androidを利用している方は、Adobe Readerが必要になりますので、事前にインストールしておいて下さい。
『帳票表示・印刷』をタップすると、PDFファイルが開きます。
iPhoneの場合、下部にある◯で囲んだアイコンをタップします。
◯で囲んだ『プリント』をタップすれば、印刷メニューが開きますので、印刷して下さい。
入力データの保存等
ここまでで、確定申告書の作成・印刷は終了です。
入力データの保存は、最後のページで実行できます。
あとは提出するだけ!
提出日と捺印を忘れないように注意して下さい。
還付金はいつ入るの?
確定申告の結果、還付金が発生した場合は、指定した口座に還付金が振り込まれます。
大体、申請から1ヶ月半ほどで着金するそうですが…
我が家では毎年2/15の受付開始当日に提出して、2月末~3月初旬に振り込まれています。
昨年は、2/15に提出→2/27に『○○ゼイムショ』という名前で着金しました。
提出が早ければ早いほど、着金も早くなります。
逆に言えば、受付期間のギリギリになればなるほど、処理をするものが多くなるため、着金も遅くなるわけです。
☆3/10追記☆
今年は子供の用事で受付開始日に提出できず、2/19に提出しました。
そして、3/8に還付金が振り込まれました!
着金から1日遅れて9日に、振込手続完了のハガキも届きました。
こういうハガキです。
左側の、QRコードみたいな柄のシールを剥がすと、中に青い印字で金額などが書かれています。
ちなみに、所得税を納付する場合は、封筒で納付書が届きます。(税務署で事前に貰うことも可能)
詐欺に注意!
還付金を受け取るには、自身で確定申告をする必要があります。
また、還付金は『自分が指定した口座に振り込まれる』か『本人が郵便局などの窓口へ受け取りに行く』のどちらかの方法を、申告書を提出する時に自分で選ぶ(記入欄がある)ことになります。
ATMやネットバンキングの操作では、還付金は受け取れません!!
毎年、還付金詐欺などが多発しています。
少しでも違和感を感じたら、家族や友人、店員さんや窓口の人でもいいですから、誰かに相談してくださいね!!
今回のまとめ
今回は、今年1月4日から新しくなった『スマホ×確定申告』についてお話しました。
・1つの会社で働く会社員
・生命保険料控除も住宅ローン控除も年末調整で全部やってある
・奥さんは専業主婦か収入が確定している職
・医療費控除かセルフメディケーション税制かふるさと納税の控除を受ける人
上記に該当する方が使える、スマホ×確定申告。
生命保険料控除が行えないことから、利用率はあまり高くならないのではないのでしょうか…
せめて、医療費控除、ふるさと納税の寄付金控除、生命保険料控除、配偶者控除くらいは出来るようになってほしいものです。
スマート申告が使えない人は、こちらの記事で徹底解説をしていますよ!
在宅ワークママ向け↓
給与所得者向け↓
mea.