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恐ろしい胃腸炎!感染拡大を防ぐには?

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今年もやってきました。
胃腸炎の季節!

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我が家でも毎年1度は経験するのですが、数年前からは感染拡大を防げています。

今回は「廊下に吐瀉物をまき散らした私が誰一人発症させなかった処置」についてお話します。

 

 

胃腸炎とは

まずは「胃腸炎って結局なに?」という点から。
我が家のかかりつけ医によると、胃腸炎には「うつる胃腸炎」と「うつらない胃腸炎」があるそうです。

うつる胃腸炎

これは近年よく聞く「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などのウイルスや、その他の細菌によって引き起こされる「感染性胃腸炎」のことです。
「嘔吐下痢症」と言う医師もいるそう。

 

感染経路としては、病原体が付いた手で口に触れることによる感染(接触感染)と、汚染された食品を食べることによる感染(経口感染)があります。

潜伏期間は1~3日程度です(病原体によって多少違います)。


ノロウイルスによる胃腸炎では、主な症状はおう吐、下痢、発熱など。
症状が落ち着くまでは1~2日とされています。


ロタウイルスによる胃腸炎では、主な症状はノロウイルスと変わりませんが、乳児ではけいれんを起こすこともあります。
乳児が感染すると、けいれんの程度によっては重症化することも考えられるので、現在はロタウイルスの予防接種が勧められています。(任意接種)
症状が落ち着くまでは5~6日とされています。感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあるそうです。


うつらない胃腸炎

これは昔「お腹の風邪」などと言われてたものです。
風邪などで胃の動きが悪くなり、消化不良によりおう吐・下痢を発症することが多いようです。
感染性胃腸炎との見分け方としては、「吐瀉物が消化されているか否か」とかかりつけ医に教えてもらいました。
吐瀉物が消化されていない場合は、胃が動いていないということで「うつるものではない」と判断することが多いそう。

治療法はどう違う?

うつる・うつらないに関わらず、胃腸炎には明確な治療法はありません。全て対症療法となります。
おう吐や下痢により水分が不足する為、脱水症状に注意が必要となります。
おう吐があまりにも酷い場合は、吐き気止めなどが処方されることもあります。
症状のピーク時は絶飲食、ピークが過ぎて症状が落ち着くまでは絶食とする医師が多いようです。

 

胃腸炎の看護・処置について

マスク着用必須!

感染性胃腸炎は「経口感染」と「接触感染」により感染しますが、これは直接口にしたり接触するだけでなく、「飛沫物」でも感染する可能性が極めて高いです。
おう吐や下痢による飛沫はもちろん、咳などで唾液が飛沫することも考えると、マスクの着用は必須と言えます。

 

脱水症状に注意!

繰り返すおう吐や下痢によって、体内の水分が排出されてしまいますので、脱水症状に注意が必要です。
特に乳幼児や高齢者は、自覚症状が出たときには既に脱水状態が悪化していることが多いです。
最初のうちはスプーン1杯程度の水分(水やお茶、経口補水液など)を摂る事から始めます。いきなり普段通りに飲んでしまうと、その刺激によりまた吐き気が催されるので注意です。


我が子が胃腸炎になった際は、かかりつけ医に「絶飲食の間は飴を舐める」ことを勧められました。

子供の絶飲食の場合は、脱水症状だけでなく低血糖の恐れもあるため、飴で糖分を摂りつつ自身の唾液で水分を摂らせるとのことでした。

横になって舐めることも考え、窒息予防に『パインアメ』を選択しました。穴があいている飴のほうが多少安心できます(笑)

 

 

食べ物に関しては、吐き気が激しい間は控えた方が良いでしょう。

吐き気がない・または落ち着いている場合は、児童や大人なら、おかゆや素うどんなどからが良いです。刺激物や揚げ物、脂っこいものは避けてください。

乳幼児であれば、離乳食の初期~中期くらいを参考にすると分かりやすいです。重湯とまでいかずとも、10倍がゆや細かくしたうどんなどから徐々に、様子を見ながら与えてください。

本人に食欲がなければ、無理に食べさせる必要はありません。

 

汚物・汚染物の処理

ここからは、私がノロウイルスにかかった際に、感染拡大を防ぐために実際に行った処置を紹介します。

当時我が家には、高齢の義父母と3歳の長男がおりました。私は玄関を上がってすぐの廊下でおう吐してしまいましたが、これらの処置により誰一人として発症させませんでした!

 

用意するもの

・ゴム手袋(できるだけ厚く丈夫なもの)

・マスク

・口をきちんと縛れるゴミ袋

・ペーパー(キッチンペーパーなど)

・キッチン泡ハイター(そのまま使用)

・ハイターなどの塩素系漂白剤(希釈して使用)

・計量カップ(飲食物には使わないものがオススメ)

・大きいタライなど(汚染物の消毒用)

・霧吹きなど(すぐ洗えない物の消毒用)ペッドボトルに装着できるものがオススメ

 廃棄の方法

まずは手袋とマスクを装着します。

吐瀉物などは、キッチン泡ハイターを吹きかけてからペーパーで拭き取ります。

1回だけではなく、新しいペーパーに変えて2~3回、広範囲に拭き取りましょう。

 

 

拭き取りに使用したペーパーはすぐにゴミ袋に入れ、キッチン泡ハイターを全体に吹きかけてから口をきっちり縛ります。

廊下やドアなどを塩素系漂白剤で拭いた場合は、念の為水拭きもしたほうが良いです。色落ちや変色を多少防ぐことが出来ます。

 

布類に吐瀉物などが付着した場合は、捨てられるものは捨ててしまいましょう。

捨てられないものは下記のように消毒をします。 

消毒の方法 

衣服などに付着してしまったら、吐瀉物を洗面台などで軽く揉み洗いして落としてから、タライなどで消毒します。

くれぐれも『そのまま洗濯機に…』はしないでください。洗濯機自体も汚染されてしまい、その後に洗ったものがすべて汚染されてしまいます。

 

まずは漬け置き用の消毒液を作ります。

水の量によって塩素系漂白剤の量も違いますので注意が必要です。

 

我が家では16Lの大きなタライを使用しています。

16Lのタライの場合、8~9割水(ぬるま湯でも可)を入れ、ハイターを60mlほど入れます。これに、吐瀉物をサッと流した衣服類を漬けます。

あとは洗濯するときにシャワーなどでサッと流してから洗濯機で洗うだけです。

 

タライは場所を取るし…という方は、折りたたみのバケツがおすすめです。

 

10Lの場合は、ハイターを40mlを入れます。

少量の場合は、500mlのペットボトルであればハイターをキャップ2杯、2Lのペットボトルであればキャップ8杯です。

 

また、吐瀉物を洗い流す際に使用した洗面台や、消毒に使用したタライ・バケツも消毒を忘れないでください。

同じように消毒液を作り、洗面台やバケツに入れておけば大丈夫です。

 

また、布団やカーペットなどのすぐに洗えない物は、薄めの消毒液を使用し消毒します。

500mlのペットボトルに、ハイターをキャップ半分ほど入れます。よく混ぜた後、霧吹きなどで、汚染部位を中心として広範囲に吹き付けます。

ペットボトルに装着できるスプレーノズルがあれば、作ったそのまま吹き付けられるので便利ですよ!

 

 

そして、布団乾燥機があれば使用しましょう。85度以上の高温で1分以上加熱することによっても細菌は死滅します。

同じ理由から、漂白剤を使用できないものに対しては熱湯を使用することも効果的です。

 

空間全体が気になる時は、市販品の『ノロキラー』がおすすめです!

 

 

まずは感染しないことが大事!

感染拡大は以上のことで防げるとしても、やはり感染しないことが一番。

予防には手洗いが不可欠です。

手洗いの際は、時計や指輪を外し、石鹸などをよく泡立てて、ブラシなども活用しながら爪の間や指先、手首まで丁寧に洗い、清潔なタオルやペーパーで手をしっかり拭きましょう。

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mea.

 

 

 

 

参考元:

ケアマネージャーのための大人用おむつ講座

http://www.caremanagement.jp/kao/basic/basic-e05.html

 

Wikipedia-急性胃腸炎

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%80%A5%E6%80%A7%E8%83%83%E8%85%B8%E7%82%8E