経済DVから、リボ払いに手を出した私。
それは詐欺被害への第一歩でした…
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リボ地獄へ足を踏み出した私
月に4~5万円ほどかかる、食費・日用品・オムツやミルクなどの支払いは、可能な限りカードで払い、
引き落としの日に準備出来るであろう金額になるまで、請求が高い順にリボ払いに変更し、育休の給付金を使って支払う日々。
元々枠がそんなに無かったので、半年ほどでリボ天に達しました。
(リボ天とは:クレジットカードの限度額いっぱいまでリボ払いを使用していること)
幸い復職するタイミングではあったので、そこからはリボ払いをやめましたが、その時既に残債が20万円ほど。
私の当時の手取りは約10万円。
そこから自分の携帯代やガソリン代+生活費がかかりますから、3~4万しか残りません。
その残ったお金でカードの支払いをするので、毎日がギリギリでした。
体調を崩しても病院に行けず、昔折った歯が割れても差し歯に出来ず、仮歯で過ごしました。
(ちなみに7年経った今もまだ仮歯です…)
うまい話には罠がある
そんな時、携帯にある電話が来ました。給料日の当日の朝でした。
カード会社の子会社と名乗る相手が、
「今なら半年間無利子でご融資可能です」と。
こんなうまい話があるわけないですよね。
しかし、リボ地獄に自ら突き進んだ私は、既にまともな感性を持ってはいませんでした。
「半年間無利子なら、今あるリボ残高を全額支払ってしまおう。」
リボ払いの利子が凄い、という知識だけは付いていた私は、その話にのりました。
審査依頼をしたところ、
「リボ払いの残高のせいで『返済能力に疑念』となってしまう。返済能力があることを証明しなければならない。」
と告げられました。
どのように証明するかというと…
①まず相手方(A名義)から3万円振込まれる
②その3万円に2万円足して、5万円を相手方の口座(B名義)に振込む
③また相手方(A名義)から3万円振込まれる
④また2万円足して、5万円を…
ということを5回ほど繰り返して、きちんと支払い能力があることを証明!
証明出来たら、その為に使ったお金は返却しますよ!という話でした。
本当は5万円を自分で用意して振り込まなくてはならないのですが、私が2万円しか払えないと言ったら
「私が個人的にお貸しします…困っている人を助けたいですし、私も営業なのでノルマがあるんです!」
と優しいお言葉()を頂き、こんな風になりました。
しかしそれでも2万円は必要。
しかも5回ほど繰り返さなくてはなりません。
馬鹿な私は、(後で返ってくるし、無利子で借りれたら一括返済するもんね…)と、カードの支払いの為によけてあったお金まで使って、その作業を繰り返しました。
そして、給料を全額使い切る頃になって「もう振り込めるお金がありません。こんなに繰り返さなきゃいけないんですか?なんかおかしくないですか?」と電話したところ…
「ブチッ」…プーップーッ
電話が切れました。
何度かけ直しても繋がらなくなりました。
これでやっと気付きました。詐欺だったと。
当時は新しい『融資詐欺』
当時はオレオレ詐欺が大流行し始めた頃で、逆にそれ以外の詐欺の話を聞くことがありませんでした。
私が被害にあったのは、オレオレ詐欺の影で蠢く
『融資詐欺』
というものでした。
通帳の記帳や銀行の窓口の利用率の低い、若者向けの詐欺の一つらしく、どこかから盗み出したデータを使ってリボ払いを使用している人間を狙ってくるものだそうです。
ちなみに今もまだ融資詐欺は存在します!
私が騙された所は、会社名を「ダイドー」と名乗っており、振り込んできた分(A名義)の記帳の部分には「ダイドー」とだけ書いてありました。
有名な会社と同じ名前を使うことは、いくらネットで調べてもその有名会社の情報ばかり出てきて見付けられないだけ、と誤認させるのが狙いのようです。
もちろん、某飲料会社とはなんの関係もありません。
そして、「カード会社の子会社」というのも嘘でした。
ちなみにですが、金を渡さなくても良かった事に味をしめた旦那は、復職後も何かしら理由を付けて生活費を渡しませんでした。
お金の話をすると機嫌が悪くなり、私の話を全て無視するようになりました。
どうしてもお金が必要な時(任意の予防接種やインフルエンザなどの急病)だけ、数千円を渡してくる程度でした。
そして
給料日翌日に、全額を詐欺で騙し取られた私がどうしたか。
「もう落ちるところまで落ちた。もう今が何とかなればそれでいい。
働いてさえいれば先はどうにでもなるが、今金が無ければ子供が死ぬ。」
消費者金融へこんにちは~(*`∀´*)/
ドラマのような転落劇
もうあとは、ドラマなんかと同じです。
借金をしてリボ払いの返済と生活費を手に入れ、借金の返済のために働きました。
消費者金融というものは、限度額を結構上乗せして契約させます。
一度借金をした人は、追加で借金をすることに抵抗がなくなるのです。
私もその一人でした。
時給制であったために、会社の長期休みなどがある月には、収入が5~6万になることもあったのです。
足りなくなったらまた少し借り、また少し借り…
そうして私は、長い長い債務者生活を始めたのでした…。
mea.
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